【スマブラSP】ゼルダの空中攻撃ヒット検証【ゼルダ】
クロニクルです。
この記事は、相手と密着時に空中攻撃がどれほど当たるか検証したものをまとめたものとなっています。
すでにどこかでより詳細にまとめてある場合は教えていただけると幸いです。
目次
1.ゼルダの空中攻撃
ゼルダの空中攻撃について、稲妻キックのついでに他の空中攻撃も検証したので、どういった技なのかまとめて紹介します。
この記事では、大乱闘スマッシュブラザーズWiki(https://smashwiki.info/ゼルダ_(SP)/ワザ)を参考にしています。
1.1.稲妻キック(空前・空後)
ゼルダの前空中・後空中攻撃(以下、空前・空後)の技名を稲妻キックと言います。
この技は、技の出始めの足先にクリティカル判定があり、クリティカルが発生すると約25%*1のダメージを与えることができます。空前・空後どちらで出してもほぼ性能は変わらず、空後の方がやや吹っ飛ばしが強いです。ワンパターン相殺もちゃんと別々でかかります。
技の発生フレームは6Fと早く、空中での暴れやガードキャンセルからの反撃に適しています。今回の検証は、ガードキャンセルからの稲妻キックを主に想定しています。
1.1.1.後ろ慣性稲妻キック
Yンさんがわかりやすく動画で説明してくださっているのでこちらをどうぞ。(掲載許可済)
密着した状態のとき、相手から離れながら稲妻キックを出すことで先端を当てるテクニックです。これは、ジャンプと攻撃の同時入力で発生するいつでも小ジャンプ攻撃からは出すことができません。最速の入力は以下の通りです。
- ジャンプを入力する。
- 踏み切る前にCスティックを相手方向に倒す。
- 踏み切り時にCスティックをニュートラルに戻し、
相手から遠ざかる方向にLスティックを倒す。
ジャンプには踏み切りモーションが設定されており、踏み切り時の方向入力が慣性として反映されます。Cスティックの入力は、倒しっぱなしにしている場合、方向入力が4F持続します。踏み切り時にCスティックを相手方向に倒したままにすると、前慣性がついてしまいます。踏み切りモーションは3Fであるため、Cスティックでの入力は、ジャンプ入力後2Fかつその2F以内にニュートラルに戻す必要があります。
今回の検証ではこの最速入力が難しいと判断したため、主に踏み切り後に攻撃を入力する方法で検証しています。なお、最速入力ができると棒立ちの全キャラにクリティカルを当てることができます。
1.2.ゼルダスピン(空N)
ゼルダの空中ニュートラル攻撃(以下、空N)の技名をゼルダスピンと言います。
この技は、計5段の多段攻撃になっており、1~4段目は相手を巻き込み、5段目に吹き飛ばすようになっています。全段ヒットすると約15%のダメージになります。
また、前後で当たり判定の高さが違います。後ろの方が高いため、背後にいる背の低いキャラクターには上りで出しても当たらないことが多いです。下りで相手に被さるように出すと、どのキャラクターに対しても当てることができます。
技の発生フレームはこちらも6Fです。
1.3.コンデンスブラスト(空上)
ゼルダの上空中攻撃(以下、空上)の技名をコンデンスブラストと言います。
この技は、腕を上に伸ばしてその先に爆発を発生させる技です。そのため、上りで出すと地上にいる相手には当たりません。ただ、一部の背の高いキャラには下りで当てることができます。キャラクターによっては30%から下り空上→フロルで撃墜できることもあります。ダメージは約20%で、カス当たりでも約14%入ります。
技の発生フレームは14Fです。
1.4.マイルドメテオヒール(空下)
ゼルダの下空中攻撃(以下、空下)の技名をマイルドメテオヒールと言います。
この技は、技の出始めにクリティカル判定があり、クリティカルの場合、約19%のダメージとともにメテオスマッシュが発生します。クリティカルは出始めの1Fのみですが、持続の10Fも下方向へのベクトルであるため、復帰が弱いキャラに当てれば十分致命傷になります。地上で当てれば稲妻キックなどにつなげることができます。
技の発生フレームは14Fです。
2.検証
この項では、検証の結果とその考察を述べます。この検証は主にガードからの反撃を意識していますが、相手の攻撃姿勢などを考慮していません。
2.1.検証の設定
設定は以下の通りです。
- トレーニングモード
- 相手の動き:止まる
- 可能な限り密着する
- 小ジャンプ攻撃で行う
- 空Nは垂直ジャンプ
- 前慣性空前はジャンプ+Cスティックによるものとする
- 空後は空前と同様と判断
- 空上は相手の一番高い位置を利用
- ○はクリティカルまたは全段ヒット
- △はカス当たりまたは数段ヒット(1段ヒットを含む)
- ×は当たらない
2.2.検証結果
全キャラ共通の結果は以下の通りです。
- 上り空上は全キャラ×
- 上り空下(前慣性)は全キャラ○
下りの空N・空前・空後・空下は調整すれば全キャラに当たるので省略します。
その他は以下の表の通りです。
番号 | 名前 | 空N(前方) | 空N(後方) | 空前・空後(前慣性) | 空前・空後(垂直) | 空前・空後(後ろ慣性) | 空上(下り) | 相手の向きの差 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | マリオ | ○ | × | △ | ○ | ○ | × | あり | 低%時、背後からは空N(前方)が全段ヒットしない |
2 | ドンキーコング | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | なし | |
3 | リンク | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | × | なし | |
4 | サムス | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | なし | |
4' | ダークサムス | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | なし | |
5 | ヨッシー | ○ | △ | △ | ○ | ○ | ○ | あり | 背後からなら△→○ |
6 | カービィ | × | × | △ | △ | △ | × | なし | 垂直、後ろ慣性は踏み切り前先行入力のみ稲妻クリティカル可 |
7 | フォックス | ○ | × | ○ | ○ | ○ | × | あり | 前慣性稲妻クリティカルは背後から不可 |
8 | ピカチュウ | × | × | △ | △ | △ | × | なし | 後ろ慣性は踏み切り前先行入力のみ稲妻クリティカル可 |
9 | ルイージ | ○ | △ | △ | ○ | ○ | × | なし | |
10 | ネス | △ | × | △ | ○ | ○ | × | なし | |
11 | キャプテン・ファルコン | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | なし | |
12 | プリン | × | × | △ | ○ | ○ | × | なし | 踏み切り後1Fまで稲妻クリティカル可 |
13 | ピーチ | ○ | △ | △ | △ | ○ | ○ | あり | 垂直は踏み切り前先行入力のみ稲妻クリティカル可&背後から不可 |
13' | デイジー | ○ | △ | △ | △ | ○ | × | あり | 垂直は踏み切り前先行入力のみ稲妻クリティカル可&背後から不可 |
14 | クッパ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | なし | |
15 | アイスクライマー | △ | × | △ | △ | ○ | × | なし | 垂直は踏み切り前先行入力のみ稲妻クリティカル可 |
16 | シーク | ○ | △ | △ | ○ | ○ | × | あり | 背後からなら前慣性稲妻クリティカル可 |
17 | ゼルダ | ○ | △ | △ | △ | ○ | ○ | あり | 垂直は踏み切り前先行入力のみ稲妻クリティカル可、背後からは+1F可 |
18 | ドクターマリオ | ○ | × | △ | ○ | ○ | × | あり | 低%時、背後からは空N(前方)が全段ヒットしない |
19 | ピチュー | × | × | △ | ○ | ○ | × | あり | 耳の位置によって空N(前方)が当たるなど、当たり方が変わる |
20 | ファルコ | ○ | △ | ○ | ○ | ○ | × | あり | 前慣性稲妻クリティカルは背後から不可 |
21 | マルス | ○ | △ | ○ | ○ | ○ | ○ | あり | 前慣性稲妻クリティカルは背後から不可 |
21' | ルキナ | ○ | △ | ○ | ○ | ○ | ○ | あり | 前慣性稲妻クリティカルは背後から不可 |
22 | こどもリンク | ○ | × | △ | ○ | ○ | × | なし | |
23 | ガノンドロフ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | なし | |
24 | ミュウツー | △ | △ | ○ | ○ | ○ | ○ | あり | 背後からなら△→○ |
25 | ロイ | ○ | △ | ○ | ○ | ○ | ○ | なし | |
25' | クロム | ○ | △ | ○ | ○ | ○ | ○ | あり | 前慣性稲妻クリティカルは背後から不可 |
26 | Mr.ゲーム&ウォッチ | △ | × | △ | ○ | ○ | × | あり | 後ろ慣性稲妻クリティカルは背後からは踏み切り前先行入力のみ可 |
27 | メタナイト | × | × | △ | △ | △ | × | あり | 垂直、後ろ慣性は踏み切り前先行入力のみ稲妻クリティカル可/後ろ慣性稲妻クリティカルは背後から不可 |
28 | ピット | ○ | △ | ○ | ○ | ○ | ○ | あり | 前慣性稲妻クリティカルは背後から不可 |
28' | ブラックピット | ○ | △ | ○ | ○ | ○ | ○ | あり | 前慣性稲妻クリティカルは背後から不可 |
29 | ゼロスーツサムス | ○ | △ | △ | ○ | ○ | ○ | あり | 垂直稲妻クリティカルは背後から不可 |
30 | ワリオ | △ | × | △ | ○ | ○ | × | あり | 背後からなら空N(前方)が全段ヒット |
31 | スネーク | ○ | △ | ○ | ○ | ○ | ○ | なし | |
32 | アイク | ○ | ○ | △ | ○ | ○ | ○ | あり | 背後からなら前慣性稲妻クリティカル可 |
33 | ゼニガメ | × | × | △ | △ | ○ | × | なし | 踏み切り後1Fまで稲妻クリティカル可 |
34 | フシギソウ | × | × | ○ | ○ | ○ | × | あり | つぼみの位置によって空N(前方)が当たるなど、当たり方が変わる |
35 | リザードン | △ | × | ○ | ○ | ○ | ○ | あり | 背後からなら空N(前方)が全段ヒット、空N(後方)が数段ヒット |
36 | ディディーコング | ○ | × | △ | △ | ○ | × | あり | 垂直は踏み切り前先行入力のみ稲妻クリティカル可、背後からは+2F可 |
37 | リュカ | △ | × | △ | △ | ○ | × | あり | 垂直は踏み切り前先行入力のみ稲妻クリティカル可、背後からは+1F可 |
38 | ソニック | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | × | あり | 前慣性稲妻クリティカルは背後から不可 |
39 | デデデ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | なし | |
40 | ピクミン&オリマー | × | × | △ | △ | ○ | × | なし | 垂直は踏み切り前先行入力のみ稲妻クリティカル可 /後ろ慣性は踏み切り後1Fまで稲妻クリティカル可 |
41 | ルカリオ | △ | × | △ | ○ | ○ | × | あり | 背後からなら空N(前方)が全段ヒット |
42 | ロボット | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | なし | |
43 | トゥーンリンク | ○ | × | △ | ○ | ○ | × | なし | |
44 | ウルフ | ○ | △ | ○ | ○ | ○ | × | なし | |
45 | むらびと | △ | × | △ | ○ | ○ | × | あり | 背後からなら空N(前方)が全段ヒット |
46 | ロックマン | ○ | × | △ | ○ | ○ | × | なし | |
47 | Wii Fit トレーナー | ○ | △ | △ | ○ | ○ | ○ | あり | 垂直は踏み切り後1Fまで稲妻クリティカル可、背後から不可 |
48 | ロゼッタ&チコ | ○ | ○ | △ | ○ | ○ | ○ | あり | チコの有無によって密着位置が変化する |
49 | リトル・マック | △ | △ | ○ | ○ | ○ | × | あり | 背後からなら空N(前方)が全段ヒット、ダッシュから前慣性稲妻クリティカル可 |
50 | ゲッコウガ | × | × | △ | △ | ○ | × | あり | 垂直は踏み切り前先行入力のみ稲妻クリティカル可、背後からは+1F可/後ろ慣性は踏み切り後1Fまで稲妻クリティカル可 |
51 | 格闘Mii | ○ | △ | △ | △ | ○ | × | あり | 垂直は踏み切り前先行入力のみ稲妻クリティカル可、背後からは+5F可 /背後からなら前慣性稲妻クリティカル可 |
52 | 剣術Mii | ○ | △ | ○ | ○ | ○ | × | あり | 前慣性稲妻クリティカルは背後から不可 |
53 | 射撃Mii | ○ | △ | ○ | △ | ○ | × | あり | 垂直は踏み切り前先行入力のみ稲妻クリティカル可、背後からは+4F可 /前慣性稲妻クリティカルは背後から不可 |
54 | パルテナ | ○ | △ | △ | ○ | ○ | ○ | なし | |
55 | パックマン | △ | × | ○ | ○ | ○ | × | なし | |
56 | ルフレ | ○ | △ | ○ | ○ | ○ | ○ | あり | 前慣性稲妻クリティカルは背後から不可 |
57 | シュルク | ○ | △ | ○ | ○ | ○ | ○ | あり | 前慣性稲妻クリティカルは背後から不可 |
58 | クッパJr. | ○ | △ | ○ | ○ | ○ | × | あり | 背後からなら空N(後方)が全段ヒット |
59 | ダックハント | × | × | △ | △ | ○ | × | あり | 背後からなら垂直稲妻クリティカル可 |
60 | リュウ | ○ | △ | △ | ○ | ○ | ○ | なし | (自動振り向き) |
60' | ケン | ○ | △ | △ | ○ | ○ | ○ | なし | (自動振り向き) |
61 | クラウド | ○ | △ | ○ | ○ | ○ | × | あり | 前慣性稲妻クリティカルは背後から不可 |
62 | カムイ | ○ | △ | ○ | ○ | ○ | ○ | なし | |
63 | ベヨネッタ | ○ | △ | △ | ○ | ○ | ○ | あり | 背後からなら空N(後方)が全段ヒット |
64 | インクリング | ○ | × | △ | ○ | ○ | × | なし | |
65 | リドリー | ○ | △ | ○ | ○ | ○ | ○ | あり | 背後からなら空N(後方)が全段ヒット |
66 | シモン | ○ | △ | ○ | ○ | ○ | ○ | なし | |
66' | リヒター | ○ | △ | ○ | ○ | ○ | ○ | なし | |
67 | キングクルール | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | なし | |
68 | しずえ | △ | × | △ | ○ | ○ | × | あり | 背後からなら空N(前方)が全段ヒット |
69 | ガオガエン | ○ | △ | ○ | ○ | ○ | ○ | なし | |
70 | パックンフラワー | ○ | △ | ○ | ○ | ○ | ○ | あり | 背後からなら空N(後方)が全段ヒット |
71 | ジョーカー | ○ | ○ | △ | ○ | ○ | ○ | あり | 背後からなら前慣性稲妻クリティカル可 |
72 | 勇者 | ○ | △ | ○ | ○ | ○ | ○ | なし | |
73 | バンジョー&カズーイ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | × | あり | 前慣性稲妻クリティカルは背後から不可 |
74 | テリー | ○ | △ | ○ | ○ | ○ | ○ | なし | (自動振り向き) |
75 | ベレト/ベレス | ○ | △ | ○ | ○ | ○ | ○ | なし |
2.3.検証結果の考察
表では見づらいので、それぞれの技について簡潔にまとめて考察していきます。見やすさを重視するため、前後差があるキャラは当てにくい方に揃えてまとめています。なお、空下については省略します。
2.3.1.稲妻キック(空前・空後)
基本的には、前慣性が当たるなら垂直でも当たり、垂直で当たるなら後ろ慣性でも当たります。要するに、後ろ慣性を意識すれば大抵当たります。ただし、姿勢の関係で後ろ慣性をつけた方が当てにくい場合もあります。
密着状態から稲妻キックを当てるために重要なことは横幅だと感じました。検証結果の表の備考で「前慣性稲妻クリティカルは背後から不可」というキャラが何体かいますが、こういったキャラの多くは後ろ側の腕が上がっているのが特徴で、その腕に先端判定が当たります。その他、リンクのような低姿勢でも横向きに構えるキャラは当たりやすく、Wii Fitトレーナーのような姿勢は高くても細くてまっすぐ立つキャラには当てにくいです。なお、ゲッコウガほどの高さになると、幅があっても当てにくくなります。
2.3.2.ゼルダスピン(空N)
後ろ向きですっぽ抜けるキャラは、前向きの場合はちゃんと当たります(ミュウツー、リトルマックを除く)。また、ダメージが溜まっていればすっぽ抜けることなくヒットさせることができます。
ゼルダスピンは前後で高さが違うため、後ろ側に密着されたときに当たらないキャラには注意が必要です。マリオやフォックスの高さを基準として意識すると良い思います。
稲妻キックを当てるのが苦手な人は、背が高くて細身なキャラに対しては空Nで反撃をすると良いかもしれません。ただし、リザードンとパックマンに関しては前向きでもすっぽ抜ける場合があり、なおかつ前慣性の稲妻キックが当たるので稲妻キックを狙うと良いと思います。
2.3.3.コンデンスブラスト(空上)
コンデンスブラストは単純明快、背が高ければ当たります。ゼルダが上に伸ばす腕を相手キャラの当たり判定の頂点に合わせるように飛び込むと当てることができます。
ピットくらいの高さまで当てることができますがかなりシビアなため、ゼルダより身長が高いかで判断すると良いと思います。
3.まとめ
個人的にガーキャン稲妻キックをいつでも小ジャンプ攻撃で出してしまう癖があるので、その癖でも当たるキャラの把握といった検証でした。もちろんガードする相手の技の後隙姿勢も重要なので、目安の一つとして参考になればと思います。
*1:大ジャンプ時。小ジャンプ時は約0.85倍の約20%